人力車って1000万稼げるの!?

最近話題の人力車の仕事がどんなもんかちょくちょく紹介していきます。

ぼくは約1年京都で車夫として働きました。

これから人力車やってみよっかなーって方の参考になれば!

 

一体いくら稼げるのか?

 

これはぼくの早とちりな部分もあったとおもうんですが、

「人力車のにいちゃんって1000万ぐらい稼げるらしいよ?」

と京都のタクシーの運転手さんの情報がぼくの耳にはいったのです。

 

え?!それはやるしかないでしょ!今でしょ!

ってことで、誰に確認するでもなく、そして当時、特にやりたいこともなかったので、京都に引っ越してプロの車夫になる為の研修をうけました。(*車夫とは、人力車引っ張る人のことです。)

 

あ、ちなみになんで浅草や鎌倉じゃなかったかというと、やっぱやるなら京都でしょ!

 

「そうだ!京都へ行こう!」みたいなそんなノリでした。

 

現在の求人を見ると時給1200円〜3000円て書いてあります。

ま、お察しの通り時給3000円なんてほぼ10000%無理です。

時給2000円いったら奇跡!って感じw

ま、いってもその継続も無理に近いです。

 

実際プロ車夫として働かせていただきましたが、本業でやっても年間平均手取り月20万ぐらいかなーってとこですね。

 

桜の4月

夏休みの8月

紅葉の11月

 

この3か月は人力車で言うところの稼ぎ時。

本業なら月の休み3日程度でガッツリ働くんですが、頑張っても、ほとんどの人がいいとこ手取り30万いくかいかないかです。ま、30万もいくんだ!って方もいるんでしょうけどね。

 

時給じゃなく完全歩合を選ぶ人がほとんどなんですが、稼ぎ時は歩合も下がります。日々の賞与や手当、月間ランキングでボーナスもあるんですが、だいたい30万ぐらいにほとんどの人が落ち着きます。

 

1日フルマラソン以上を人を乗っけて移動する時もあるほどの重労働なので、ぼくの場合は正直こんだけ?って感じでした。ま、1000万稼げるって思っていったので、そりゃそう思うわって感じでしたが。ま、それは自分が確認しなかった落ち度ですねw

 

そして1月2月の冬季、5月6月の梅雨の季節なんかはお客様に一組も乗っていただけないことも結構あります。完全歩合だったら0ですよ、0。ぎゃー。

京都は盆地なので激寒いですし、雨に濡れたら足袋の中もoh my godって感じでしたw

1日6、7時間も外で立つとか今考えると全然やりたくない。(笑)

若かったから良い経験だったなーって感じですが。

 

なので1月2月は手取り15万ぐらいだったかな〜。こういう時期は歩合より時給の方がいいのだけど、1度歩合を選んだら1年間は固定なのよね〜。冬季を経験して、なるほど!経営者め、儲ける仕組みを作りおって!って思ってました。ま、経営者って言い方を悪くすると搾取するのが仕事なのでそういうもんなので当たり前なんですけどね。

 

ちなみに社長はGTR、専務はマセラッティに乗ってましたよw

 

ま、当たり前ですが、会社という組織なので絶対に上が儲かるヒエラルキーなので、豊かになってる車夫はいませんでした。

稼いでは飲んで消え、女遊びに使って消え、パチンコしては消えって同僚が8、9割かなw

 

それはどこの組織も同じだなーと思います。

もちろん人力車夫という職業から学び、成長し、変化する車夫もいました。

人力車を退職して事業を興す人もいたし、投資会社経営してるやつもいるし、未来に変化を起こそうとしてるやつもいました。全体の1割いないぐらいでしたけどね。

 

ってことで、今回は人力車の車夫の収入ってとこで書いてみましたが、あえて車夫を仕事にするならこんな人は向いてるかも

 

*人とは違うユニークで目立つ仕事をしたい人

*女性を乗っけて良い気分に浸りたい人

*経験値ステータスとして人力車夫が欲しい人

*下半身、特にふくらはぎの筋力を増強したい人

*重労働しながらお金も稼ぎつつ、天然の重度の日焼けを満喫したい人

 

参考になったかな?

何か質問あればいつでもどうぞ!

 

最後になりますが、人力車夫をライフワークとしてとらえ、誇りを持って一生かけて就業してらっしゃる方もいます。その方にとっては素晴らしい仕事です。あしからず。

 

そんでは